福岡アジア美術館『ムーミンの世界』その1

福岡アジア美術館にて16日まで開催されていた
『おいでよ!絵本ミュージアム』と同時開催『ムーミンの世界』。福岡に降り立ったついでに寄ってきました。
会期が終了し、今後の巡回展の予定もないということでしたので、どどーんと載せちゃいます!
(開催中だと行く人の楽しみを奪うかもしれないので…)


ムーミンの世界』は大きく2つのコーナーに分けられていて、
1つめの複製原画の展示のコーナーは
先日、ラクーアカフェのウインドウに貼ってあったポスターの、タンペレムーミン谷博物館で開催中の「Tanssiva MUUMILAAKSO(踊っているムーミン谷)」の内容に添ったものになっていました。日本に居ながらにして、タンペレに行った気分♪
せっかくならあのライトブルーのポスターを掲示しておいてくれたらよかったのになぁ。


展示はすべて複製原画で、再現性が高く、紙が破れているのがわかったり結構リアルで楽しめました。

会場はこんな感じ。
入り口(絵本ミュージアムとの境界あたり)では言語の違うペーパーバックや絵本(もちろん日本語版も)が自由に読めるようになっていたり…

展示は実直な感じ。

説明文の内容は、日本語そのものが結構硬め。


ムーミン谷の住人達には、各人の個性を反映した動作や踊りを持つ傾向があります。彼ら自身が故意に意図したものではないのでしょうが、
作者にとってみれば、その意図は明確です。動作は登場人物の性格描写のために不可欠な要素です。…」
翻訳のせいかと思ったけど、英文も比較的こ難しかった。
ある意味、原文に即した翻訳だとも言えます。


全体的には、登場人物の動作には理由がある、その性質や感情を反映していると言ったような解説でした。

ムーミンパパの習作。

風に飛ばされる飛ばされ方も、各人の個性が出ているということでしょうかね。

見たことのない習作もちらほら。というか、
全体の数にしては結構多かった。

複製原画ですが、左下のあたり、原画が破れているのが見てとれます。
何だか紙の破れや撚れを見つけると、原画そのものを見ているようでうれしい。


ムーミン絵画でヤンソンが描いた踊りと動作の持つ実存的記号について」
ひー、日本語なのに意味がわからん…思考回路停止。
原画(複製だけど)の魅力だけに身をゆだねることにする。


反コギト エル ゴスム…

行けなかった方で読みたい方、携帯カメラめいっぱい大きい画像で撮ってきたので
ご連絡くださればメールいたします。



「マイペースで落ち着いた雰囲気のスナフキンは、むだのない安定した動作で、孤独な旅人の性格を表します。」


普段、誰にでもわかるような平易な日本語しか使わない私には「???」マークが飛び交う解説も多し。
何故「むだのない安定した動作」が「孤独な旅人の性格」なのかしら…
もちろんその「ちょっと難解」さも含めて楽しんで来ましたとも!


これは習作。


こちらも習作。
このあたりになると、頭に入りやすいようにぶつぶつ声に出して解説を読んでみたりして。
小学生か!?



このニンニも習作だったかな。

いや〜堪能、堪能…

解説はすべて、タンペレ博物館の許可を得て転載したものだということです。
硬い、こ難しい、難解って言ってごめんなさい。
その硬さ、こ難しさ、実直さが、がんばって、誠実にやっているという感じが伝わってきて
非常に好感が持てる展示内容でした。

さて、次のコーナーへ…
「歓迎」って、えっ?ここからが本番なのかな!?