ムーミンの記念切手

切手はお好きですか？

私は嫌いではないです。どちらかと言えば好きです。
私が小学校の低学年の頃、世間は空前の切手ブームで、たぶんドラえもんの漫画にもスネ夫がみんなに切手を自慢しているようなネタのものがあったと思います。
当時、私の友達もみんなささやかながら切手を集めていて、
誰が持って来たのか覚えていないのですが、切手の値段が載っている冊子のようなものを学校でみんなで回し読みして、
中でも「月に雁」と「見返り美人」は
小学生までもがその写真を見て、いいねぇ、とため息をつくような憧れの一品でした。
その希少性や本当の価値などはまったくわからないのに、闇雲に憧れ、いつかは実物をこの目で見てみたいと
本気で思っていました。
今考えると噴出しちゃうような光景ですが、ブームというのはそういうことです。

最近、私の直属の上司のお父様がお亡くなりになり、その遺産というか遺品の中に膨大な切手とコインのコレクションがあったそうです。
会社でも、趣味で物品を転売してボロ儲けしている（というのをネタにされている）私に
どこで処分するのが一番効果的かということを相談されました。
近所の古本や古切手を扱うところでは、コインなどは売りたいと言っても買ってももらえず、切手にいたっては一山数千円と言われたそうで、私もコレクションを見せていただいたのですが
１円とか５円とか20円とかの切手なのですけどその量を見ると、
額面だけでも数万は行っていそうなので、そんな古本屋に売るくらいなら
そのまま使われたらどうですか？と答えておいた。

その後、オークションに出すならどこが一番いいのかと訊かれたので、やっぱり見ている人が一番多いのと、
だから物が一番高く売れるヤフオクがいいんではないかと答えたら、
今までやったことがないらしくいろいろ訊かれたので、面倒なので市場調査を私がして差し上げたところ、
コインにいたっては70年の万博ものが多かったので30000円近くで取引されていて、切手も一枚一枚根気よく売れば、確実にマニアがいる市場のようなのでお宝切手でなくてもそれなりの値段で売れそうですねと答えたものの、
数千枚はありそうな切手を一枚一枚画像を撮り、説明を書き、落札後のやり取りをするなんて
自分なら絶対に御免です、とも付け加えた。
こういうものはいつか揺り返しが来るから、長い目で見て思い出の品として保管しておいたほうがいいのではないかと。
上司はコインだけは出品にこぎつけたようで、切手の行方がどうなったか、私も知りません。

長々と関係のないことを書いてしまいましたが、
ムーミンの切手です。
前振り長っ。

アラビアのマグを買ったときに、おまけに切手のシートをつけてくださった方がいて、
かわいいので何枚か買うことにしました。