『ムーミン童話の仲間事典』
辞書が好きで、我が家にはいっぱい辞書がある。
国語辞典、漢和辞典、類語辞典、ことわざ事典、古語辞典、英和、和英、独和、和独、仏和、和仏、伊和、和伊、露和、和露、英英大、英英中、英英小、英独、独英、独伊、伊独…とびっくりするくらいたくさん。
19の時にドイツ(というか欧州)に3ヶ月滞在した時、スーツケースは行きはほとんど服しか入っておらず、帰りは本がぎっしりつまっていてエコノミーの重量制限を軽くオーバーしてしまったくらいで、
その本というのは、大好きなエンデのさまざまな国の言語版と(正月に行った韓国でもちゃっかり『モモ』韓国語版を探して買ってきた)、あとは各国の本屋で吟味に吟味を重ねて買った辞書ばかりだった。
絵ときのものより、文字で解説してくれるものが好き。
図鑑よりも事典、辞書が好きなのです。
だから、大好きなムーミンシリーズの事典は、開くとびっしりと文字の列がつまっていて、その間に控えめにいつもの見慣れた挿絵が入っている作りがものすごく気になっていて、
いつも行く大型書店で開いては閉じ、買おうと持ち上げては下ろし、を繰り返していたのでした。
そんな中、このMuuMiDouの中で「ムーミン谷の登場人物の名前がわからない」と
ぽそりとぼやいたのを聞きつけたお友達のAさんが
「絶対買わないでくださいね!!!」と思いっきり釘を刺して
プレゼントしてくださったのがこの事典でした。
『ムーミン童話の仲間事典』。
それ以来、私の隠れた愛読書。
ムーミン童話を読んでいると、いきなりまったく知らない登場人物がひょっこり現れたりして戸惑うことも多く、
特にヘムレンやフィリフヨンカなのか同一人物なのか違う人物なのかもよくわからないまま読み進めていたこともあったが、
この事典を読んでからは、ちょっとは下地が出来てきたように思う。
枕元にずっと置いていたら、息子が知らない間に布団に座って読んでいて
どうやら彼は、真っ先に大好きな「スナフキン」のページを探したようす。
「やっぱりスナフキンは、かっこええな」としたり顔でうなずきながら、しばし読みふけっていたのでした。
Aさん、この事典、大切にしますね。本当にありがとうございます。