ムーミン展@東京大丸

ムーミン展@東京大丸、行ってまいりました。


(4/30の日記になっていますが、実際に行ったのは5/1)
東京での仕事が終わって、金曜日&GWの帰省ラッシュに引っかかる前に行けたら行こうと思っていたけど
他の方のブログなどを読んでいると
いてもたってもいられなくなり、
もう帰省ラッシュに引っかかってもいいから行こうと。
「ちょっと人(=ムーミン)と会うから」と上司や後輩と別れを告げ、バタバタと東京駅に向かいました。


1階のエレベーター。3棟あったのですが、すべての扉が「ムーミン展」仕様になっていました。
会場である10階のほうが写真が撮りやすそうだしと思って最初は撮らなかったら
10階の扉はムーミンじゃありませんでした。何でやねん。

10階エレベーター横のCMディスプレイ。
電光広告も結構あちこちに。
下の部分では静止画フラッシュでCMされています。
ちなみに「TVCM放映中」とあるのですが、関東ではCMがオンエアされているのでしょうか?
この電光のことを「TVCM」と言っているわけはないので、そうだと思いますが。
関西ではオンエアを観た記憶がないので、東京でのムーミン展のもりあがりはただ事じゃありませんね。

これは会場前のポスター。
人が並ぶためのロープが貼ってあって近づきにくかった。
他にも探してみたけど
外にB1サイズの電光、柱巻きなどもあった。(人が立ってたので撮影できなかったです)


まずはさくっと物販へ。レジ待ちがありそうだったら今日は原画展のほうは諦めようかなと思っていたのですが
レジ待ちなしですんなり買えました。
品物をひとつひとつ伝票に手描きで書き込むという、恐るべきアナログ処理で
別に誰も待っていないのにそれなりに時間がかかりました。友達ぶんとして買った記念誌の値段も覚えておらず、売り場まで確認に走っていたし。初日に長蛇の列ができたらしいのに改善されていないんだな〜と。
GW中はまた長蛇の列ができること必至です。


物販は、もう驚くべき限定品の嵐。
それも、大阪会場では売ってなくて東京から新発売される会場限定品の嵐です。
大阪しか行けない人が怒りそう……と、買い物しているのに少し腹を立てながらも(正直、ひどいと思う。この後のおかざきや広島、鹿児島でも新たな限定品が発売されるならまだしも、たぶんそんなことはないだろうし)
さくさくとビニール袋に品物を入れ、あっという間にレジに行きました。
後で気付いたのですが、夢見るムーミンと十一月のオーガニックトートは別に会場限定品ではなく錦糸町PやDPでも買えたんですね。トートはかさばるし、相当重かったので失敗でした。
もう何処向いても「限定」の文字が躍っているので、わけがわからなくなり、
逆に「エーケルンドだけは大小押さえとこう」とか「図録だけはあの人とあの人の分を追加で買わなきゃ」とか
取捨選択せざるを得ませんでした。時間もなかったし。
記念誌は積んであるものをざっと見てみたけど、すべて大阪で販売されていたバージョンとは表紙と背表紙が違っていて、タイトルの部分と背表紙の色が赤でした。
大阪では銀色。何が違うんでしょうね。記念誌も友達分を買いました。


他の方のブログとダブってしまいそうですが、買ったものは追々日記でアップしてゆくとして、
美術館横のお金の戻ってくるコインロッカーに荷物を全て入れ(カバンも入れた。どうせ写真撮影もできないし)
いざ、原画展へ!


ムーミンの像がお出迎えしてくれたのは大阪と一緒。
大阪会場では最後にあった映像放映が、最初にありました、大阪では椅子があったけど東京ではなし。
たくさんの人が群がって観ていましたが、「図録」を買うのでしたらおまけについているDVDと内容は一緒なので、観なくてもいいと思います。(別に観てもいいけど)
大阪会場との比較ばかりになってしまいますが、
大阪では順路の表示はなく、あれ?次はこっち?とちょっと戸惑ったのですが
東京は順路が数字で表示されていてわかりやすかったです。
それから、会場もゆったりとしたつくりで(通路の幅が広かったように思う)人が少なかったのもあり、3度目の心の余裕もあり、大阪展の後ムーミン童話を改めて読み返したこともあり、
色々な意味でゆったりと楽しめました。


中でもスクレイパー技法の使われた3枚は(図録109、110、111)目線を下げて見るとエッチングのように彫ってあるのがよくわかって、改めて感激。
下からうーんうーんと覗いている私を見て、他の人にも是非覗いてみてくれ!とアピールしたつもり…(笑)
今回はモランとムーミンカンテラの挿絵が(図録137)意図的にか偶然にかはわかりませんが
上のほうに掲示されていて
じーっと見ていると…あれ?立体になってる?
と目を皿のようにして見ると…
図録でもよく見ればわかるのですが、途中から空の雲の形に添って上から紙が貼られており
モランはそのさらにまた上から紙が貼られてイラストが描かれているのがわかります。
この絵じたいが会場にあるだけでも3種類もあるのに、さらにその中の1枚でさえ、何度も推敲を重ねていたことがわかり、あらためて感動を覚えました。


今回は立体模型もじっくり見ることができたのですが(前回は原画に心を奪われ、立体にまで頭がまわらず)
どんなシチュエーションでもおしゃまさんらしき生き物は必ずベレーをかぶっているのがかわいいなと思いました。
ガルムの絵にいつもサイン的にムーミンがいたように
トゥーリッキ・ピエティラもこのベレー帽をかぶったおしゃまさんを自分のサインのように思っていたのかな、と。
ちなみに最近アラビアムーミンフィギュア大を見ていて急に「あっそうだったんだ!!!」とわかったのですが
フィギュア大をお持ちの方、裏面にTPという手書き文字が丸がこみで入っていませんか。
これってたぶん、トゥーリッキ・ピエティラのサインですよね。
急にその事実に気付いた時、直筆のサインをもらったようですっごくうれしかったのを覚えています。


ところで最初に展示してあった「春」という模型を、大阪で見た記憶がないのですが、どうでしたでしょうか。
他にもカップルが「ムーミン谷から避難する」の模型を見て「これ大阪になかったよね!」と言っていたので
えっ!?これはあったよ!って心の中で思っていたのですが(確かではない)
何よりもそのカップルが大阪展にも東京展にも足を運んでいる事実に驚きました。
私も大阪も行ったんです〜(とは言わなかったけど)。


実は図録と、『ムーミン谷の夏まつり』を原画と比較しようと持ってきていたのですが
何と前述のとおりロッカーに預けてしまっていたのでした…何やってんだ私!
市販されている本の印刷と、原画の比較は、次回持ち越しです。
今回も「これは印刷で再現できる線なのだろうか…」「どれくらいの時間をかけてこの小さな小さな1枚を描いていたのだろうか」と何度も思うほど
繊細で、緻密な線がすばらしく
物販で感じていた少しのいらつきは
原画展会場を出たときにはすっかりなくなり、心が晴れ晴れとしていました。
今から入っていこうとしている人たちに
「すごかったですよ〜〜〜!!」ってにこにこ手を振りたいくらい(変な人だ)。


GW明けにも東京行きが何度かあるので、チャンスがあればもう1度は足を運びたいと思います。
そういえば東京展のコピー、大阪と全然違いますね。
大阪は「わたしは、ムーミンパパ。仲間といっしょに、会いにきました。」
東京は「コドモだった昔も。オトナになった今も。」
子供時代好きだったムーミンを、大人になった今も好きなあなたへ、つまり、この展覧会は大人向けって言ってるのかな、このコピー?大阪とはキーヴィジュアルも違いますしね。
今後開催される他の地域ではどう変わっていくのかも楽しみ。


事後報告。
札幌展コピー。東京展と同一。同一ビジュアル。


岡崎のコピー。「コドモの君も、コドモだった私も。」東京展と同一ビジュアル。
コピーが、微妙に変わっている…
明確に子供「も」ターゲットだと打ち出してきたのは、やはり会場が『おかざき世界子ども美術博物館』だからでしょうか。


追跡調査中。鹿児島・長島美術館。
「コドモだった昔も。オトナになった今も。」
コピー、も、戻りました…


みやざきアートセンター。
「コドモだった昔も。オトナになった今も。」


広島県立美術館
「コドモの君も、コドモだった私も。」
岡崎のコピーと同じです。