あづま袋

この春買ったムーミンのあづま袋(あずま袋)です。

広げた形はこんな形。

この超不機嫌な顔をしたムーミンの刺繍がめちゃくちゃかわいい!
手にはグリーンに水玉のこのあづま袋のようなものを持っています。
ツギまであたっていて、左手にはトランク。
どんなシーンのムーミンなのかは、また追って調査して書こうと思います。コミックスのカットですよねきっと。
まわりの理不尽さにやさぐれて家出でもしようとしているところなのか…
笑っているムーミンより不機嫌だったり落ち込んだり困ったりしているムーミンのほうが私は好きなんです。


表地はかすれたグレーベージュに白抜きの水玉。甘さ抑え目で気に入っています。
裏地は少しくすんだうぐいす色のような黄緑。
少し小さいサイズでリトルミイのものも出ていますが、ミイのはパステルのチェック柄でかわいすぎて好みじゃないのでパス。

何を入れてもいいのでしょうが、お弁当ひとつではかなりスカスカなサイズ。
お弁当+水筒+プラカップ+みかん+箸箱くらいは余裕で入りそうです。
いつも使っている入れ子のお弁当箱を3段重のように使う時などにもいいかなと早速ためしてみることに。

結ぶとこんな感じ。
裏地の黄緑がちらっと見えてすごくかわいい。

食べた後は入れ子でコンパクトに。あづま袋もたためばぺたんこに。
日本の道具ってこういうところが好きです。
ですが今回はじめて「あづま袋」というものを買ってみて
何に使おうかなとあれこれ考えていると
お重やお弁当を包むにはやっぱり風呂敷型のほうがいいんじゃないかと思ったで候。

50cm×50cmのハンカチ(ミニ風呂敷サイズ)で検証。

別に何の問題もなし。
風呂敷は、包むものが大きいものでも小さいものでも自由にサイズを変えられるのがいい。
あづま袋は、包むものの大きさによっては見えないマチ部分が邪魔になることもありそう。
比較的大きさがあり、ハードシェルのかちっとした形のものを包むにはやっぱり風呂敷のほうが優秀ですね。
で、何だったらあづま袋のほうが優秀だと思えるのかなぁと考えてみたら
最初に思いついたのがみかん。みかん20個とか。
風呂敷で包むことももちろんできますが、どんどん崩れてきて面倒くさそうですし、他にも大根やきゅうりなど野菜のような不定形のものを入れるにはこういう袋型のほうが便利ですね、きっと。
あと、風呂敷ってやっぱりどこかに広げて包む、という手間が要りますが、あづま袋だと上を結わえておけばぽいぽいっとどんどん物を入れていけるのでお手軽ではあります。開発された当時はそのお手軽感が受けたのだろうな。
私は、手ぬぐいや風呂敷、入れ子の器やお重、折り畳みして使う生活道具(布団やちゃぶ台等)などの多機能、コンパクトでデザインも美しい日本の道具が大好きなので、日常でもどんどん使っているのですが
今、あえてあづま袋を使うということに関してはまだ意味がよくわからないですね。


もともとは風呂敷などの布で「包む」ことでまかなっていたものを
西洋文明が入ってきて袋状にしたのがはじまりだそうですが、
そのことによってある部分では便利になったかもしれませんが(お手軽感など)、やはり道具としての幅のようなものや柔軟性は損なわれている気がします。
じゃあ、あづま袋なんか買わなきゃいいじゃん、なのですけどデザインがかわいいんですよね〜
ムーミンの風呂敷も、昨年から今年にかけて何種類も発売されているのですが
質感とデザインがどうしても好きになれず、買う気にはなれませんでした。

こんな風にかごインバッグに入れるとかも使いやすそうなのですが、
肝心のムーミンがまったく見えなくなる〜〜〜〜かごバッグとして使うなら裏地がポイントになるんですね。


まぁ、いろいろ使いながら考えてみます。