新作アラビアムーミンフィギュア

2010年新作アラビアムーミンフィギュア、買いました。



これから買う人に一言。
このフィギュアは仕上げの着色等を手作業で製造しています。
目や眉はシール貼り(マグやボウルなどもそのように作業していますよね)、ステッキ、ペンキ、ママのエプロンなどは塗りで着色されているのではないかと。
ですので本当にひとつひとつびっくりするくらい違います。ムーミンの黒目の位置や眉の角度、パパの目と目の幅、塗られている部分の色の濃度、塗りムラ、ステッキやペンキなどのアウトラインも全然違うんです。
中にはまっすぐに立ちにくいものもあります。(立たないものはさすがにありませんが、明らかに傾いてるなというものはあります)
また、顔やボディなどが真っ白なので、色移り、へこみ、黒い点などが顔や白い部分にばっちり!みたいな個体もかなりの頻度で見受けられます。顔周辺に継ぎ目のようなでこぼこがあるものも。
「その程度の欠点なら気にしない」という方はいいですが、「他の部分はともかく、顔だけは欠点が少ないものが欲しい」(←これは私)、「色ムラが嫌」「ぽっちが嫌」「がたつきが嫌」といろいろ細かいところが気になる方はネットショップでは「買わない」ことをお勧めします。
そういう瑕疵に対して「ありますよ」と事前にきちんと告知されているにも関わらず、「愛せない」「悲しい」と交換・返品(しかもショップ負担で)を要求することだけは避けたいですね。
いろいろなお店が何かと魅力的な特典をつけていますが、一番肝心なのは「買った品を愛せること」だと思います。
店頭で実物を並べて比較してみて、今回ばかりは店頭が正解、と思った次第です。


今回のフィギュアについての感想は…「こんなにかわいいのが、欲しい人みんなが買えるくらい数もあって、値段もお求めやすくてよかったな」(笑)、です。
私は1990年代に発売されたフィギュアを大小全部持っているので、いい意味でも悪い意味でもついつい比べてしまいますね。ここから下↓は新旧フィギュアの比較をしてみようと思いますが、
新しいフィギュアを手に入れた喜びに水をさすような表現もあるかもしれませんので、とりあえず畳みますね!


これで畳めてるかな?

まずはムーミンムーミンだけは複数買っちゃおうかなぁと実は思ってました。
けどまぁ、実物を見て、とりあえずひとつでいいやと(笑)。
我が家のフィギュアにうるさい家人が新しいムーミンを見て一言、「アニメっぽいね」と言いました。
確かに目やまゆがシールなのと、(←どうやらシールではないようです。誤解を招く推測を書きなぐってしまい申し訳ありませんでした)黒目部分も、白目のアウトラインのくぼみの線もくっきりしていて、表情がアニメっぽいです。
黒目の位置がひとつひとつ違うので、横目のムーミン、真正面のムーミン、片目は真中片目は横という歌舞伎役者の目線のムーミンなどいろいろいました。このあたりはお好みだと思いますがとにかくくっきりしています。
ヴィンテージのムーミンは、新しいムーミンに比べると哀愁を感じます。
目もうるうるしているし、まゆ毛も下がってる。
つるつるすべすべの肌感や、流れるようなボディのラインはさすがアラビア!という出来です。
どちらもかわいいです。
あ、あと、新しいムーミンのほうが足が長いです(笑)。

横から見た図。
新しいムーミン、足は長いのですが腹は出ています(笑)。
ヴィンテージに比べ、全体的にかなり立体的になった印象ですね。
手に持っているペンキのバケツのペンキの垂れ具合なんか、「どれがスタンダードなの?」っていうくらい
個体差がありますよ!
私はペンキがたりーんと垂れているのを選びました。

後姿。
新しいフィギュアのほうが継ぎ目などがなく滑らかです。
のわーーーっ急いでいたので、逆サイドを撮るのを忘れてました。

尻尾比較。
ヴィンテージのほうは、「黄金のしっぽ」をぎゅっと握っています。
新しいほうは足の横に添うようにくっついていて、足や体と若干同化した印象ですが、毛先があるのでちゃんと尻尾とわかります。

お次はムーミンパパ比較です。
ぱっと見てまず「あれ、小さくなったんだな」と思いました。
ひとまわりくらいサイズダウンしている印象です。
正直、今回のフィギュアで一番がっかりしたのはパパですね。
単体で見ているとかわいいし、美しいなぁと素直に思えるのですが
比較しちゃうと、ヴィンテージのパパのほうが、パパのプライドが表情に出ていて好きです。
まぁ、我が家のヴィンテージパパが目つきが悪すぎるのかもしれませんが。
足先がとがっちゃってるのも、ずっしり感がなくなってちょっと残念。

横から見ると、ムーミン同様立体感があって美しく、
「やっぱりいいね」と思えます。
手指などはヴィンテージ品より精緻に作られています。
持っているものは違うけど、ムーミンと同じポーズなのかな?

後姿は遜色なし。

やはり足が長いです。
ヴィンテージのパパはどっしりとした体に土台がわりに足をつけた、という感じでしたが、
新しいパパはちゃんと「ムーミンパパ」な体型になっています。

パパに関してはしっぽも、同じような処理をされています。
新しいもののほうが溝が深いのでしっぽとわかりやすいです。

ムーミンママです。
今回の新作フィギュアの中からひとつだけ買うとするならば、ママを強くお勧めします。
と言っても主役ムーミンははずせない、と2つ買っちゃうのかもしれませんが、一番出来がいいのはママです。
また、ポーズもまったく違うのが素晴らしい。
こうやって比較すると小さく見えますが、新しいママは座っていますので当然です。
ヴィンテージのママは、丸い白目の溝ににこにこラインというちょっと不思議な造形でしたが(違和感はありませんが)今回のママは溝はちゃんと目をつぶった形になっています。
赤いストライプのエプロン、毛糸玉、編み物、ママバッグと細かい小物もすごくかわいい。

グレーのクッションのようなものに座っていて、そこにしっぽがまわりこんでいます。

どっしりと立っているヴィンテージのママもかわいいですが、座っているママもかわいいっ。
どこから見てもかわいいです。

ちんまりと座る後姿もかわいい。結び目がかわりました。
が、結び目はかなりの個体差がありますので、お好きな結び目をお選びください。

しっぽ部分。
ヴィンテージのママはしっぽがおそらくエプロンの中に消えてしまっていますが、新しいママはちゃんと表現されています。


まぁいろいろと勝手なことを書きましたが、
未曾有のユーロ安ということもあり、かなりお手頃価格(ムーミンなんかマグと同じくらいの値段ですしね!)ですので
是非、この機会にファミリーで(つまり3つ)お求めになるとよいかと。
すべらかな質感と、美しい曲線の、クオリティの高いフィギュアです。


窓辺や棚に飾ってあるだけで、毎日に小さな厭しを運んでくれることでしょう。
うちは今のところはおもちゃの棚の、ヴィンテージのムーミンファミリーの隣のブロックに飾っています。
買われた方、「うちのと違う!」「うちのほうがかわいい!」など、いろいろとご感想を聞かせてくださいね!