読めないけど愉しいムーミン
このMuuMiDouを立ち上げる、何年も何年も前からパソコンの前の小さな窓辺の、
古い本立てにはムーミンの本が置かれていた。
古い古いペーパーバック(英語)と
もっと古いハードカバー(たぶんフィンランド語)のムーミンの本。
両方とも、どこかの洋書のたくさん置いてある古本屋で発掘したんだったと思う。
日本人は初版本っていうことに今はまだ、あまりこだわらない民俗(笑)だと思うけど
海外だと著明な作家の本は、初版本というだけで値段が倍以上したりする。
とくに初版時は無名な作家で、初版本が何かのきっかけで売れて増刷を重ねたようなケースでは、
初版本の冊数は少ないはずなので希少性が高くなる。
もちろんたまたま見つけたこの本が初版本であることなんてありえないのに、ついついそういうのをチェックしたら
何と1970年に出版された本だった。
(初版本ではないと思いますが...)
1970年は私が生まれた年だったので、運命のようなものを感じて
まったく読めもしない本を手に、店を出たのでした。
これがその私と同じ年の本。
VAARALLINEN JUHANNUSというタイトルです。
頁を開いてイラストを眺めているだけでも、心が静かに踊ります。
発行年の書いてある箇所。
こちらはミュージックブック。言葉は駄目でも、音楽は世界の共通言語とはよく言ったもので、
何曲かを適当にピアノで弾きながら頑張ってローマ字読みすれば何とか歌えたりする。
フィンランド語がまったくわからなくても、ぜんっぜん(ほとんど)問題のない、
アラビアムーミン好きのバイブル。
英語版もありますので、そちらのほうがよりわかりやすいと思いますが、ほぼ数字と写真でこと足りてしまいます。
目録としての内容も充実していますが、何と言ってもデザインレイアウトが秀逸です。
上のミュージックブックとこの本はまだ手に入るはずなのでムーミン好きの方は是非。
昨日から『楽しいムーミン一家』を読みはじめました。
まだ2、3話くらいかな。ヘムレンさんが切手を収集し尽くしてしまって嘆いている話、何だか身につまされてちょっと笑ってしまいました。(汗)