マイナーチェンジ好き

以前、エプロンをつけていないママをムーミントロールだと勘違いしたものと
同じシリーズのムーミン2種類です。
改めて、母子で並べてみるとやっぱりこちらの水色がムーミンだよね、と妙に納得します。

なぜ、ムーミンが二人いるのかというと
おそらく製造年代が違うのではないかと思います。
調べてないので、いつからいつまでがこっちのバージョン、いつからいつまでがそっちのバージョンと
明記できないのですけど。

左側が古い年代のもの、右側が比較的新しい年代のものですが
おそらく現行のムーミンには短い毛が生えているかと思われます。(未確認)

すみません、上の写真とは新旧の立ち位置が変わってしまいました。
どちらがいいとか悪いとかではなくて
私はこのMartinex社のフィギュアシリーズは、作りはやや稚拙ながら
私の好きなムーミンの形や表情をしているので気に入っています。

新しいものは腕が可動式になり、尻尾がついています。


同じ会社が、マイナーチェンジを繰り返しながら作りつづけているプロダクトの変遷を見るのは大好きです。
アラビア社のようにベースの形はずっとティーマですが柄が変わる、というのは
それには当たらず、
傍目には何十年も同じものを作っているように見えるけれど
実は時代や流行や素材や塗料の規制や、手間やコストの関係で少しずつ変わっている、というものを
年代順に並べて比較するのが好き。
アラビアのマグで言うながら柄のほうではなく、ベースとなるティーマの白いマグの形のマイナーチェンジを見つけるのが好き、というかなりニッチなところを比較観察するのが好きなんです。


(長くなっちゃうかもしれないからムーミンの話を期待している方はここらで読了としてください。)
先日テレビでリカちゃんの変遷というものをやっていてとても興味深く観ていたのですが
初代リカちゃんは1967年から、2代目は1972年から、3代目は1982年から
4代目は1987年に作られ4代目モデルの顔が現在も現役で販売されているそうです。
ほぼ10年きざみに変わっていった顔の流行が、1987年から約20年変わっていないということになります。
そして、その4代目リカちゃんのモデルになったのが、
当時現役トップアイドル、そして今もなお現役アイドルである


松田聖子


だそうです。


つまり松田聖子の顔は、20年もの間、そしておそらく今後も、日本人が「かわいい」と感じる典型的な顔だということです。そういう意味ではすごいな、松田聖子


他にもこういう例はいくつもあって、
たとえばムーミンの他に私の大好きなスイス・Naef社のおしゃぶりにドリオ、というものがあるのですが
1972年の発売以来、私が知っている最近10年程度の間に
ヨーロッパの玩具の規制の関係で塗料が1度変わり、
同じく規制の関係で持ち手部分の先の形が球形から土星型に変更されました。
(赤ちゃんが球形をすっぽり丸呑みしてしまわないように。
それ以前にも持ち手部分に関しては、同じ理由で棒状から球形への形の変更がありました。)
ついでに言うと3回の値上がりがありました。(笑)
単なるおしゃぶり、に過ぎないのですが、そこから読み取れること、想像できることはとっても多く、
そういうものを手にしながらいろいろ考えをめぐらせるのはとても楽しいんです。


この二つのMartinexのムーミンフィギュアから何を読み取るか。
それは私だけのお愉しみということで、ここには書かずにおきますね。
マニアック、というかオタクですみません…