7月のカレンダーHEINAKUU

フィンランド版カレンダー7月の絵柄は
『たのしいムーミン一家』の第4章、ニョロニョロ島での冒険の一場面だそうです。(Tiさん教えてくださってありがとうございました。どこかで見たような、とは思うものの探す気力がない今日この頃)
よく見るとバッグをまくらにしている、つまりこれはママなのです。
ねころがると、青い空と、頭の上でゆれる青いはまかんざしの花と、風がふきこんでくるたびにサラサラと鳴るはまむぎだけが見えるかくれがのようになった場所で、
ちょいとひと休みしてぐっすりとねむりこんでしまったママ。
フィンランド人が一休みする月、7月の絵柄にぴったりです。


というのは、フィンランドでは夏至のころからひと月ほどが夏休み、という企業が多いそうです。
ほとんど太陽が沈まず、いつまでもいつまでもいつまでも昼。
今遊ばずしていつ遊ぶ!?って感じなんでしょうか。
ヘルシンキなどでは企業が軒並み休みで、結構閑散としているとか。
お盆の丸の内みたいな感じでしょうか…(歩くと気持ちいいですよね、お盆時期の丸の内)


余談ですが、ドイツでも7月あたりに最低2週間、長くてひと月半くらいの夏休みをとるドイツ人が多いです。
フィンランドほどではないですが、やはり昼がものすごく長く、3時くらいに夜が明けて、10時くらいまでは明るかった記憶があります。
勤勉なイメージのあるドイツ人ですが
うちの父が言うには
「ドイツ人は遊ぶために働いている」のだそうです。
日本では、たった数日のお盆休みを国民全体で一斉に取るために
渋滞、新幹線や飛行機や空港でも人ごみにまみれ、
かえって疲れるために休暇をとっているような感じ。
早くひと月くらい堂々と休める国にならないかなぁ、と常々思ってます。
私個人の意見ですが、土曜日出勤してもいいので
そのかわり52日間の休みをまとめて欲しいです。
ある程度の時間がないといけない場所やできないことって本当にたくさんあるんです。

今までの人生で後悔していることなどほとんどないですが、
唯一あるとすれば大学生の自分に
「時間だけはたっぷりあるうちに借金してでも旅に出ろ!!!」と
声を大にして言いたい。
大学2年の時に、ひと月ドイツで語学学校に行き、その後ふた月はユーレイルユースパスを使って
ドイツ語学校で知り合った友達宅や父の知人宅(もちろんユースホステル、安宿にも泊まったし、電車内車中泊も何度もしました。あと駅で寝たことも!)を泊まり歩いたりして
ヨーロッパを一人旅したことがあるのですが
ああいう贅沢なことを残りの3年もやればよかった、と本当に後悔しています。
息子は、たとえ嫌がっても「金は出してやるから行ってこい!命だけはとられるなよ!」とたたき出す所存です。

社会人になるとほんと、ちょっとの休みさえ取れなくなりますもんね。
ま、私は休みたい時は休んじゃう人ですけどね(笑)。

フィンランドのカレンダーのすぐそばに、実は日本のカレンダーも貼ってあります。
だって休日がわかんなくなるんだもん(笑)。