和芬折衷

母が器大好き人間なので、小さい頃からよくデパートの食器売り場に連れていかれて、
これは色がいいだの
これは形がいいだの
陶器市に行って見つけてきた掘り出し物を見せられて
これ素敵でしょうだのこれ安かったのよだのと
英才教育(?)されて育ちました。
和食器もいいものはそれなりのお値段なので、買ってくるものはぐいのみなど小ぶりのものが多かったけど
それらのぐいのみを自宅で使ってるのを見たことがない…


そんな中、見た瞬間、心をぐわしっとつかまれて虜にされてしまったはじめての食器が、何とアラビアムーミンのマグでした。(何でやねんて感じですよね)
そういえばそうだった、初めて自分のお金で購入した食器は
アラビアムーミンの初期のマグで、当時出ていたすべてのマグを大人買い
…とまぁアラビアムーミンマグにはじまった私の食器人生ですが、そんな生い立ちのせいもあって
もともとは洋食器より、和食器のほうが好きかなと思う。
和食器(もちろん洋食器もだろうけど)はとても奥深くて、まだ手をつけてない領域がたくさんあるものの、最近は陶器の粉引や鉄彩だけでなく、漆など木の器にまで触手を伸ばしつつ、まだ染付けや磁器、骨董などの領域は未踏という感じ。
北欧の食器に魅かれたのも、シンプルな造型が和食器に通じるものがあるからだと思う。というのは、「好き!」と思って買ったものが、
手持ちの和食器とすんなり合うものばかりだからです。
まぁ、地味っていうか、シンプルっていうか。工業製品と手工芸品の中間くらいの温度のものが好きです。

こんな風にテーブルの上で、和と洋(北欧)が違和感なく
使われている景色が好き。
ただ、ともするとただの地味なテーブルになりそうなところに、
「はずし」でアラビアムーミンを使ったりする使い方が気に入ってます。

やっぱりアラビアムーミンが一番好きってことですね!


http://d.hatena.ne.jp/aderin/20100411に画像追加しました。