勝手にコラボ11:Mug Love

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おでぶさん時々おしゃまさんシャチョブロナウ ツー <SCOPE BLOG> - 楽天ブログさんの
コラボレーションによる
上記のすばらしい連載の尻馬に載った「勝手にコラボ」第十一回目です。
十二回目の直後に十一回目ってどないやねん!と自分でも既にツッコミ入れてますが
たまたま、畑のいちごを収穫して(いちごの本来の旬は5月)ボウルに盛って食べてるうちに思いついたので
記事をアップすることにしました。無粋なのは百も承知、ゴメンナサイ。



「Love」のマグは、私がムーミンと出逢うきっかけになったマグです。
某九州北部の地元の百貨店の食器売り場ではじめて目にした時、一番衝撃を受けたのはこの「Love」のマグでした。
ムーミンの童話も、もちろんコミックスも読んだことがなかったので、
ムーミンと言えば昭和ムーミンの平和でのんきなアニメしか知らず(それすらほとんど観ていなかったので、テーマソングくらいしか知りませんでした)
マグの上に描かれた濃い陰影のある世界観に、目がくぎづけに。
特に抱き合うムーミンとおじょうさんの後ろの
太陽の描写に大変驚きました。
「このおどろおどろしい太陽は、まさかこの世の終わり?この世の終わりを前に最後のお別れを惜しんでいる恋人たちの絵?」
それが、アラビアムーミンマグとの出逢いでした。

くるりとマグを裏返すと、
裏側の柄も、燃え尽きんばかりの太陽に、距離感のある二人の姿。
「ああやっぱり」と思ってしまいました。

そしてこの真ん中の絵は
「楽しかったあの頃」の絵。回想シーンみたいなイメージということで納得(汗)。


「Love」のマグは、私の頭の中で、勝手に「この世の終わり」マグになってしまったのですが、
ひと目見るなり、その強烈な世界観にからめとられ、
そのままその場に売っていた他のマグとともにレジに直行したのです。
こんなムーミンがあったんだ…と、なんだか怖いような、不安のような、でも好きなような、不思議な第一印象を今でも忘れられません。
何ともう、20年ちかく昔のことなんですよね。その当時はおそらくフランス雑貨が流行していた時代で、北欧ブームが起こるのはまだ少し先。
片田舎のデパートに、何故その時代にアラビアムーミンがひとそろいあったのか、
そのことも不思議です。

ともあれ、そんな風に私はムーミンと出逢い、今に至ります。
この「Love」のマグは、我が家にあるムーミンマグの中で最も古いひとつですし、愛着もあります。
「この世の終わり」に見えた太陽への誤解は今ではすっかりとけましたが(笑)
トーベ・ヤンソンの描くムーミンの世界に垣間見える、自然への畏怖のようなものは
今でも私を魅了してやみません。


「Love」のマグを一番使いたくなるのは、やはりバレンタインシーズン。甘みのほとんどないホットチョコレートや、ビターなチョコにコーヒーを飲む時によく使います。
春先なら、イチゴをマグに5粒くらい入れて上からカルピスウォーターを注ぎ、マグのままハンドブレンダーで撹拌したイチゴカルピス。
少しだけ甘くて酸っぱくてさわやかで、いわゆる「初恋」の味ってやつ?のドリンクを飲みながら
ムーミンにひと目で恋した日のことを思い出しました。


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